★★★☆☆
あらすじ
離婚したばかりの女が、ミステリアスな男と出会う。
感想
原題は9と2分の1週間で、二人が過ごした時間を指している。ただ、”ナインハーフ”と数字だけをいうと意味深な感じがしてそれも悪くない。
内容はもっとどぎつい下品な感じに仕上がっているのかと思ったが、そんなことはなくスタイリッシュにまとめられていた。「フラッシュダンス」と同じ監督ということで、水しぶき、でかい換気扇、音楽、光と影、同じテイストで少し爽やかですらある。いかにも80年代なMTV風の映画。
仕事でストレスを抱えた男が欲望をぶつけ、女はそれに応え共に楽しむが、やがてエスカレートする男に付き合いきれなくなり別れを切り出す。欲望のままに行動していた男は、別れを切り出されたことで初めて自分の感情に気づくが、動けない。
それまであんなに大胆だった男が、自分の感情に気づいた途端、動けなくなってしまうのが皮肉でもある。その本心を女に全てさらけ出すことができていれば、また違った結末になっていたのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督 エイドリアン・ライン
出演 ミッキー・ローク/キム・ベイシンガー/マーガレット・ホイットン/クリスティーン・バランスキー/カレン・ヤング/ロン・ウッド
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