★★★☆☆
あらすじ
犯罪多発地区を一掃し、土地を売り払って私腹を肥やそうとする政府高官の陰謀に気づいた住民たちと一人の刑事が立ち上がる。
感想
政府の中に悪事を企む人間がいて、それに気づいた当事者たちが立ち向かう物語。とはいえその当事者たちはほぼ犯罪者なのだが、それでも自分たちの権利のために戦うのなら観客は応援するということか。こういう庶民対政府という構図が成り立つのが本当は普通なのだろう。刑事が一人、その仲間に加わっているのも大きいとは思うが。
そして陰謀を進める政府高官の抑止力となっているのが大統領。国民の生命・財産を守り、国の基本理念を実践するという使命に反することをすることにためらいを見せている。追い詰められている状況でも、自分たちが選んだ大統領なら自らの使命を見失うはずはないという作り手の信頼感が感じられてうらやましい。心底、民主主義を信じている。
最終的には大統領が陰謀に気づき事なきを得るのだが、見ようによっては反社会的集団に取り囲まれ脅されてやらされた、と見えなくもない。それでも映画的には、間違った行いをしようとした政府に対する民衆の勝利、というハッピーなエンディング。なぜか今回はいろいろと民主主義について考えさせられる。映画がどうこうというよりもこちらの精神状態の問題だというのは分かっているが。
アクションが売りの映画で、確かに登場人物たちの動きはすごいのだが、もっとそれを伝えられる撮り方があるんじゃないかと物足りなさを感じてしまった。
スタッフ/キャスト
監督 パトリック・アレサンドラン
脚本/製作 リュック・ベッソン
出演 シリル・ラファエリ/ダヴィッド・ベル/ダニエル・デュヴァル/エロディ・ユン/フィリップ・トレトン
アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ - Wikipedia
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