★★★☆☆
あらすじ
依頼主に騙されて相棒を殺された殺し屋が、復讐のために刑事と手を組む。
感想
この映画の公開当時は70歳近いシルヴェスター・スタローンだが、年齢を感じさせないアクションを見せている。彼はガタイがいいイメージだが、妙にプロポーションが良くてなんか意外な感じがした。誰得な話だが。
普段は行動を共にするはずがない殺し屋と刑事が手を組む、というのがこの映画のミソだと思うが、あまりそこに面白味を生み出せていなかった。せいぜい殺し屋のやることに、口うるさく文句を言う程度。そのくせ、殺し屋が人を殺しまくるのをただ黙って見ているだけで、刑事の倫理観の基準がいまいち良く分からなかった。結局やっていることは殺し屋寄りで、普通にこの刑事も逮捕されてしまいそうな気がする。
土地開発のために政治家や警察に賄賂を渡して悪どいことをやっている奴が黒幕で、巨悪を相手に殺し屋と刑事が手を組み立ち向かう、という構図になっていくのかと思いきや、最終的にはとてつもなくスケールの小さい話になってしまって拍子抜け。
男と男のプライドの対決みたいなことだったら、最初からロッキーみたいに描けば良かった。理不尽な巨悪を倒すからこそカタルシスが得られるのに、急な方針変換をされてしまったので、あまり後味は良くない。
スタッフ／キャスト
監督 ウォルター・ヒル
出演 シルヴェスター・スタローン／サン・カン／サラ・シャヒ／アドウェール・アキノエ＝アグバエ／クリスチャン・スレーター／ジェイソン・モモア／ジョン・セダ／ホルト・マッキャラニー／ブライアン・ヴァン・ホルト／ヴェロニカ・ロサティ
