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「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」 2016

ジャック・リーチャー: Never Go Back (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 知り合いの少佐の女性が逮捕されたことを知り、真相を探る主人公、ジャック・リーチャー。

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 「ジャック・リーチャー」シリーズの第2作目。

 

感想

 今作のヒロインはスパイの濡れ衣を着せられてしまった陸軍少佐の女性だ。軍人なので頼もしく、よくある映画のように主人公がヒロインを守りつつ戦う構図になっていないのが面白い。なんなら主人公よりも激しく前面に出ようとするので、ヒロインというよりも相棒と言った方がいいかもしれない。彼女は彼女でカッコいい。

 

 そんな彼女に代わってヒロイン的役割を果たすのが、主人公の娘と疑われる女子高生だ。この年頃ならではの自我の強さと無謀な行動で主人公らを翻弄する。ただし彼女も単なるか弱い少女ではなく、したたかで賢い一面を持っており、時には主人公らを助けることもある。

 

 

 頼もしい女性二人に囲まれて、今作では主人公のアウトロー的なカッコ良さがあまり見られないところが少し残念だ。時に女たちの主張にたじろぎ、時にガールズトークでのけ者にされてしまう様子は、まるで女だらけの家族で居場所のない父親みたいでおかしかった。

 

 孤独に生きる男が家族のぬくもり的なものにほだされる展開はそれはそれで悪くないのだが、前作のような主人公の孤高の強さをまだまだ見たかった。本当ならシリーズがもっと続いた時に、変化球的にやって欲しかった展開だ。このシリーズはこれで終了のようだが。

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 本題の主人公らが巻き込まれた陰謀の真相は予想が付くものだったが、その後の女子高生を助けるための一連のアクションは見ごたえがあり、その決着のつけ方も伏線がよく効いていて爽快感があった。主人公の凄さを堪能するシーンは少なくなってしまったが、女性二人を加えた個性の光る三人組で真相を解き明かす物語として見れば悪くない映画だ。エンタメ作品として十分に楽しめた。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 エドワード・ズウィック

 

脚本 リチャード・ウェンク/マーシャル・ハースコビッツ

 

原作 ネバー・ゴー・バック(上) (講談社文庫)


製作 ドン・グレンジャー/クリストファー・マッカリー

 

製作/出演

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出演 コビー・スマルダーズ/オルディス・ホッジ/ホルト・マッキャラニー/ロバート・ネッパー

ジャック・リーチャー NEVER GO BACK - Wikipedia

 

 

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