★★★★☆
あらすじ
息子に凶悪犯の魂が乗り移った人形をプレゼントしてしまった女性。
「チャイルド・プレイ」シリーズ第1作目。
感想
ホラー映画の有名キャラ、人形のチャッキーが人間を襲う物語だ。追い詰められた凶悪犯が人形に魂を込める冒頭のシーンは、短い時間で簡潔に人形が動くことに説得力を与えていて上手かった。
ただ、この他にも同様のシーンがあるのだが、本題がブレてしまうほど無駄に爆破が激しいのがちょっと面白い。せっかくやるならド派手にやっておこう、くらいのノリなのだろう。
それから古い映画なので、チャッキーの動きがチープなのかと思っていたのだが、意外と違和感のないスムーズな動きで感心した。チャッキー目線のカメラワークとのコンビネーションで巧みに怖さを表現している。SFX全盛の80年代らしい雰囲気が漂っている。
復讐を果たそうとするチャッキーと犯行を疑われる子供、それに気づいた母親と刑事によって物語は展開する。子供が犯人でもそれはそれで普通に怖いなと思ってしまったが、チャッキーの不気味でどこかコミカルなキャラクターが人を襲うからこその面白さがある。
チャッキーがこの容姿でナイフを持つ姿は魅力的だ。ナイフで襲う姿などはシリアスなのにどこか笑ってしまいそうで、でもやっぱり怖い。このグラグラする感じが心をくすぐるのだろう。
中盤まではまずまずの出来だったが、何度も波がやって来るクライマックスで一気に盛り上がった。アイデアだけでなく内容もしっかりしているホラー映画だ。ヒットしたのも頷ける。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 トム・ホランド
出演 キャサリン・ヒックス/クリス・サランドン/ブラッド・ドゥーリフ/アレックス・ヴィンセント
チャイルド・プレイ (1988年の映画) - Wikipedia
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