★★★☆☆
あらすじ
第一線で活躍するも一度のミスで落ちぶれてしまったボディガードの男は、内通者を恐れるインターポールの元恋人から、検察側証人として出廷する凄腕の殺し屋の警護を頼まれる。
ライアン・レイノルズ、サミュエル・L・ジャクソン、ゲイリー・オールドマンら出演。118分。
感想
一度のミスで落ちぶれてしまった一流のボディガードが主人公だ。元恋人に頼まれて、凄腕の殺し屋の警護をすることになる。二人が仲良くケンカしながら、イギリスからオランダ・ハーグの裁判所へ向かう道中を描くアクション・コメディだ。
何度か現場で対峙したことがある二人は、最初からいがみ合っていたが、次第に両者の性格の違いがみえてくる。殺し屋は、なんでもその場のノリで乗り切ろうとする陽気なタイプで、対する主人公は、入念な準備で対処しようとする神経質なタイプだ。
「退屈が一番」がモットーの主人公を、殺し屋がからかう構図で物語が進む。それなりには面白いのだが、一方的なのでバランスが悪い。主人公にも何らかの反撃の材料が欲しかった。殺し屋は、主人公に恋愛や人生の楽しみ方をアドバイスしているので、主人公の保護者か、あるいはセラピーをしているみたいになっている。
一方でアクションは、一つ一つタメを作りながら丁寧に描写するというよりも、次々と流れるように展開して行くタイプのもので、やや詳細は分かりづらいが見応えがある。特に終盤の、レストランの厨房や工具店で主人公がその場にあるものを駆使して敵を倒していくシーンは面白く、見ているうちに段々と楽しくなってきた。アクションシーンに限らず、使われている音楽もよい。
軽快なテンポで、しっかりと伏線が張られているし、二人の絆やそれぞれの恋愛話もうまくまとめられている。ただ、裁判所に何としてでもたどり着く、というメインのストーリーを描くことに関しては、おざなりになっている印象だ。おかげで各シーンは悪くないのに、どことなく推進力に欠ける。そこがしっかりしていればもっといい映画になったのにと、少し惜しい映画だ。
スタッフ/キャスト
監督 パトリック・ヒューズ
脚本 トム・オコナー
製作総指揮 アヴィ・ラーナー/ボアズ・デヴィッドソン/ジェイソン・ブルーム/クリスティーン・オタール/クリスタ・キャンベル/ラティ・グロブマン
出演 ライアン・レイノルズ/ゲイリー・オールドマン/サルマ・ハエック/エロディ・ユン/ジョアキム・デ・アルメイダ/ミハイル・ゴアヴォイ/リチャード・E・グラント
音楽 アトリ・オーヴァーソン
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