★★★☆☆
あらすじ
ギャンブルにのめり込む男が、カジノで出会った男と意気投合する。
感想
それなりに勝てる力がありながら引き際を知らず、ついついのめり込んでしまって結局は負けてしまい、借金もかさんでどん底状態になっている中年の男。そして、そんな彼と意気投合するライアン・レイノルズ演じる男。
典型的な駄目なギャンブラーである中年男のことは理解できる。どんなに勝っていても負けるまでやり続けてしまうただのギャンブル依存症で、ギャンブルで一発逆転を狙おうと考えていること自体が、それもまた駄目な証拠。別れた妻の元を訪れ、こそこそとお金を盗もうとしたりもする。こういう人間はいそうだ。
だけどそんな男と親しくなるライアン・レイノルズ演じる男がよく理解できなかった。取り立てて金に困っているわけでもなく、社交的で人生を楽しんでいそうな男。最初はなにか騙そうとして近づいたのかと怪しんだがそうでもなく、どうして二人が一緒に行動をともにしたのかがよく見えない。彼は彼なりにその場さえ楽しければ良く、いろいろな物事に決着を付けられない問題を抱えていたということなのか。
ラストはそんな彼らが前向きに人生を進み始める、みたいな希望が見えるハッピーエンドのようになっていたが、ギャンブルの問題をギャンブルでは解決できないんじゃないの?と疑問。結局また同じことを繰り返しそうだ。ひとときの希望を得た、ということなら分からないでもない。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 アンナ・ボーデン/ライアン・フレック
出演 ライアン・レイノルズ/ベン・メンデルソーン/シエナ・ミラー/アナリー・ティプトン/アルフレ・ウッダード