★★★☆☆
あらすじ
出所し、カタギの生活をしようと元女優のボディガードの仕事を始めた男は、ギャングのボスに仕事を手伝うようしつこく付きまとわれる。
感想
タイトルと隠遁生活を送る元女優という設定は、「サンセット大通り(Sunset Boulevard)」を連想させる。が、それ以外は特に相似点はなさそうである。
二度と刑務所ぐらしはゴメンだ、とカタギの生活を送ろうとしても、周りの仲間がほっといてくれない、というのは万国共通だ。それ以外の世界を知らないので、結局、本人も昔の仲間を頼るしかなく、しがらみにがんじがらめになってしまう。
出所を待つ主人公の姿で始まるオープニングクレジット。クールな雰囲気で、映画への期待が高まる。使用する音楽も気が利いていて、小洒落た台詞もある。だけど、中盤はいまいち盛り上がりに欠け、退屈にも感じる。刑務所帰りのボディーガードと人気女優がくっつくのも、経緯があっさりとしていて説得力がない。
期待はずれだったのかな、と少し気落ちしてしまったのだが、終盤にぐっと面白くなる。退屈な中盤の出来事も伏線となってラストで回収される。なので、見終わった後の気分はそんなに悪くはないのだが、それだけに盛り上がりに欠ける中盤が残念に感じてしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 ウィリアム・モナハン
出演
キーラ・ナイトレイ/ レイ・ウィンストン/デヴィッド・シューリス/アンナ・フリエル/スティーヴン・グレアム/ベン・チャップリン
撮影 クリス・メンゲス
ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD- - Wikipedia