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「どつぼ超然」 2010

どつぼ超然 (河出文庫)

★★★☆☆

 

あらすじ

 飄然としたいと風光明媚な温泉地に移り住んだ男。

 

感想

 飄然と、超然とするために、修行のような心持ちで男は出かけていく。そうは言いながらも、何かを見つけては過剰な妄想を膨らまし、誰かを見ては勝手に想像し、心の中は乱れに乱れている。そして、思い出したように超然、超然と気を取り直す。あちこちに焦点が乱れて思考も感情もあちこちを彷徨っているが、突然、乱れていた焦点が一気に一点に集中し、クリアな視界が広がる。

 

 帰ってきた男は成長したような、でももしかしたら何も変わってないような面持ちで、再び出かけていく。

 

 

 ほとんど会話もなく、男の心情を語って物語は進行していくので、若干辛かった。わずか数日の出来事をこれだけの文量で埋められるのはすごい。ここまで極端ではないが、日々の暮らしの頭の中を文章にすればこんな感じになるのだろう。

 

著者

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どつぼ超然 (河出文庫)

どつぼ超然 (河出文庫)

 

 

 

登場する作品

ふたりの日曜日 [EPレコード 7inch]

恋する夏の日[EPレコード 7inch]

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昴-すばる-

島のブルース

右大臣実朝

二十四の瞳 (角川文庫)

人間失格

伊豆の踊子 (新潮文庫)

雪国 (角川文庫)

 

 

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