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「オペレーション・ミンスミート ナチを欺いた死体」 2021

オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体-(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 第二次大戦中、イギリス諜報機関MI5に所属する男は、シチリア上陸作戦を成功させるため、ナチス・ヒトラーを欺こうと画策する。

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 1943年、英国が実行したミンスミート作戦を描く。コリン・ファース主演。128分。

ミンスミート作戦 - Wikipedia

 

感想

 兵士の遺体に嘘の極秘情報を持たせ、ナチスに虚偽の情報を流そうと画策する諜報員たちの物語だ。それほど難しいことではないように思えたが、遺体の選別から文書の内容の吟味、兵士の周辺情報作成と、数か月も時間をかけることに驚いた。

 

 だが、単純にかく乱するだけなら適当に嘘の情報を織り交ぜるだけでいいが、特定の方向に敵を誘導するとなれば、それぐらいやらなければならないのだろう。失敗すれば大勢の兵士が死に、国の命運すら左右しかねないからなおさらだ。

 

 

 印象的なのは、集められたメンバーがずいぶんと楽しそうに作戦を立てていることだ。まるで小説や映画の構想でも練っているかのように、キャラクターや恋人とのエピソードなど、極秘情報を持たせる架空の兵士の設定を楽し気に議論している。そこにジェームズ・ボンドシリーズの原作者、イアン・フレミングもいたというのはスパイスの利いた演出だ。

 

 架空の兵士と恋人を利用して、主人公とメンバーの女性は疑似恋愛すら楽しんでいる。さらに同僚はそれに嫉妬して、邪魔しようともしている。このメロドラマは何なのだ?そんなことをしている場合か?と思わなくもない。

 

 そしてついに作戦が実行される。流れ着いた遺体が中立国のスペインの軍隊に渡り、ナチスが極秘文書を奪うのを待つ。ここでイギリス側は、何としてでも極秘文書を回収しようとする必死なポーズを見せつつ、ナチスが奪えるように仕向ける難しい立ち回りをしなければならない。ナチスが文書を見る暇もないくらい、スペイン側が即座に文書を返却しようとしてくるので困ってしまっていたのは可笑しかった。

 

 ドイツ側にちゃんと文書が渡り、騙すことができたのか。じりじりと緊迫する展開だ。しかし、突然たくさんの人物と名前が入り乱れるようになり、分かりにくくなってしまった。メロドラマをやるくらいなら、ここをもうちょっと分かりやすくじっくりと描いて欲しかった。

 

 その後、メンバーの女性の家に謎のドイツ人が現れて、ますます話はややこしくなる。もしかしたら実際にあった出来事なのかもしれないが、消化不良感が残る展開だ。緊張感の中にユーモアもあり、ダレることなく進行するが、細かいところでスッキリしないものが残る。

 

スタッフ/キャスト

監督 ジョン・マッデン

 

原作 ナチを欺いた死体-英国の奇策・ミンスミート作戦の真実 (中公文庫 マ 17-1)

 

出演 コリン・ファース/ケリー・マクドナルド/マシュー・マクファディン/ペネロープ・ウィルトン/ジョニー・フリン/ジェイソン・アイザックス

 

音楽 トーマス・ニューマン

 

オペレーション・ミンスミート -ナチを欺いた死体- - Wikipedia

 

 

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