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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「暴力脱獄」 1967

暴力脱獄 (字幕版)

★★★★☆

 

 管理と規制の刑務所の中で心は自由であろうとするポール・ニューマン。そんな彼の姿が周りの囚人たちを惹きつけていく。

 

 でも自ら望んでいたかのように刑務所に入ったのは、どうなんだろう。戦争で英雄にはなったけど後ろめたさがあったからなのか。

 

 ポール・ニューマン刑務所の中でその存在感を増していく過程がいい。カードゲームだったり、ゆで卵50個食べたり、遊びのように労働したり。しかし、この刑務所は楽しそうだ。早起きして働いて、仕事が終わればみんなとカードゲームして、暗くなれば眠る。休日もあるし。小さなコミュニティの集団生活みたいだ。ニートのためにこんな施設作ればいいのに。

 

 前半は暴力も脱獄も無く、何でこんなタイトルなんだろうて思っていたら、後半からタイトルのようになった。2回目の脱獄の後、体制に屈してしまったポール・ニューマン。これで終わりか、後味悪いなーなんて思っていたらちゃんと3回目があって良かった。しかも一番痛快な脱獄。

 

 そして、ポール・ニューマンとともに存在感を放っていたジョージ・ケネディ。囚人のボス的立場でみんなをまとめる頼もしい奴だったが、違う世界に出た途端、なんとも情けない奴になる。こういう奴って世の中にたくさんいるよなぁって、いろんな人の顔を思い浮かべてしまった。

 

 自由を扱ったこの頃の他の映画たちと同じように、ハッピーエンドではないが最後まで体制に負けず自由を失わなかった印象があって、ある種の清清しさがある。しかし自由がいかに尊いものかって言うのは刑務所のような不自由な環境で思い知るものなんだな、と改めて痛感した。

 

監督 スチュアート・ローゼンバーグ

 

出演

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ジョージ・ケネディ/J・D・キャノン/ルー・アントニオ/デニス・ホッパー

 

暴力脱獄 (字幕版)

暴力脱獄 (字幕版)

 

暴力脱獄 - Wikipedia

 

 

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