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「網走番外地 大雪原の対決」 1966

網走番外地 大雪原の対決

★★★☆☆

 

あらすじ

 網走刑務所を出所した男は、収容中に死んだ仲間の実家を訪ねるが、そこで油田開発をめぐる争いが起きていることを知る。

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 番外地シリーズ第7作。89分。

 

感想

 刑務所を出た主人公が、油田開発をめぐる争いに巻き込まれたある一家を助ける物語だ。このシリーズはすべて脱獄ものなのかと思っていたが、そういうわけでもないようだ。確かに、脱獄ものばかりやっていたらすぐにパターンがなくなり、マンネリ化してしまいそうではある。

 

 ただし一応、刑務所内の出来事が発端とはなっている。収容中に脱獄事件の首謀者と疑われて拷問死した仲間の実家を、主人公が訪ねたことがきっかけだ。しかしなぜ看守が、脱獄の首謀者が刑務所の中にいると思い込んでいるのかが解せなかった。普通に考えたら自分も脱獄するはずだから塀の中に残るわけがない。出所が近いから手助けしただけと考えることも出来るが、それだとリスキーすぎる割にはメリットはほぼ無い。

 

 仲間の実家を訪ねた主人公は、やがて油田開発を牛耳ろうとする一家と事を構えることになる。馬に乗り仲間を従え、敵の一味が待ち構える町に乗り込む様子は、まるで西部劇のようだった。よく考えてみると、広大な大地に開拓者たち、油田、馬、原住民の存在など、北海道は西部劇の舞台とよく似ている。雪深いことを除けば。

 

 

 この雪深さは映画全編を通してとても印象的だ。常に雪まみれなので、見ているだけで体感温度が下がり、ブルっと震えるような寒さを覚える。真冬はアレだが、夏は納涼となって良いかもしれない。

 

 シリーズを最初から見ていないと、嵐寛寿郎演じるキャラクターのことがよく分からないかもしれないが、それ以外は何の支障もなく楽しめる娯楽作だ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 石井輝男

 

原作 網走番外地 (1965年)

 

出演

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嵐寛寿郎/田中邦衛/由利徹/佐山俊二/砂塚秀夫/吉野寿雄/関山耕司/山田甲一/久保比佐志/内田良平/小松方正/土山登志幸/水城一狼/小林稔侍/沢田浩二/日尾孝司/三重街恒二/亀山達也/伊達弘/上田吉二郎/沢彰謙/大原麗子/国景子/若水ヤエ子/黒沢妙子/田沼瑠美子/吉田輝雄

 

【祝!東映オンデマンド サービス開始】網走番外地 大雪原の対決[公式] - YouTube

 

 

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