★★★☆☆
あらすじ
ふとした事がきっかけで始まった二人の男の決闘の歴史。
感想
ナポレオン政権下のフランス。軍人たちが三つ編みのおさげなのがかわいい。あれはどういう理由でそうなったんだろう。ただ時代が進むにつれて普通の長髪になったが。
ハーヴェイ・カイテル演じる男に因縁をつけられ、執拗に決闘を挑まれるキース・キャラダイン演じる主人公はたまったものじゃない。もうほとんどストーカー。だが「誇り」をかけてそれに応える主人公もなんだか。どっちもどっちである意味お似合いだ。「誇り」というのは面倒くさい概念だ。
ロシア侵攻の際、二人は互いに絶体絶命の状況を脱するが、こういうことがあると、並の映画だと仲良くなったりするものなのだが。嫌いな奴に助けられるのすら腹が立つという事か。
最後の闘いに敗れ、小高い丘の上でハーヴェイ・カイテルが佇むラストシーンは美しい。雲の隙間から差し込む太陽の光とじっと遠くを見つめるハーヴェイ・カイテル。彼の感情を読み取りにくいあの表情が逆に深い余韻を与える。
二人の決闘を描いてるいるだけなのに、ナポレオン時代の歴史まで雰囲気で描いているのはうまいなと。
スタッフ/キャスト
監督
出演 キース・キャラダイン/ハーヴェイ・カイテル/クリスティナ・レインズ/エドワード・フォックス/アルバート・フィニー/トム・コンティ/ピート・ポスルスウェイト/アラン・アームストロング