★★★★☆
あらすじ
高層ビル火災に巻き込まれたビルの設計者と救出に向かった消防士の奮闘。
アカデミー賞撮影賞、編集賞、歌曲賞。165分。
感想
確かスティーブ・マックィーンが出てたはずだけど…と不安になるくらい、なかなか出てこない。
それにしても、目もくらむような高層ビルを建てておきながら、ありえないくらいな杜撰な工事だ。予定とは違う部品を使ったり、セメントをこぼしたからそのまま放置みたいな状況は、ちょっと日本人的感覚では理解不能だ。知らないだけでままあるのかもしれないが。各界の著名人を招いているパーティだからというのもあるが、階下の火事なんて問題ないと避難せずに続行する神経もよく分からない。
このような事態を招いた人々の楽観的な考えに不満を抱えながら、それでも淡々と部下に指示を出しながら危険な任務を遂行していくスティーブ・マックィーン演じる消防士の姿はタフで頼もしい。
今の映画にありがちなみんな助かるご都合主義ではなく、どんな人でも死ぬときは死ぬというリアリティがあって良かった。そして数十年前の映画にもかかわらず、映像も迫力があって見応えがある。
スタッフ/キャスト
監督 ジョン・ギラーミン
原作 そびえたつ地獄 (1979年) (ハヤカワ文庫―NV)/タワーリング・インフェルノ (ハヤカワ文庫NV)
製作 アーウィン・アレン
出演
フェイ・ダナウェイ/フレッド・アステア/スーザン・ブレイクリー/リチャード・チェンバレン/ジェニファー・ジョーンズ/O・J・シンプソン/ロバート・ヴォーン/ロバート・ワグナー/シーラ・アレン/グレゴリー・シーラ/ダブニー・コールマン/オラン・ソウル
音楽 ジョン・ウィリアムズ
撮影 フレッド・J・コーネカンプ
編集 カール・クレス/ハロルド・F・クレス