★★★★☆
あらすじ
それぞれが問題を抱え、どことなくかみ合わない一家が、娘の美少女コンテスト参加のためにミニバスに乗り込み、カリフォルニアを目指す。
アカデミー賞脚本賞、助演男優賞。100分。
感想
この一家の中ではアラン・アーキン演じる祖父が目を引く。言いたいことは言うし、やりたいことはやる傍若無人ぶりだ。挙句の果てには旅の途中であんなことになるなんて。だが孫娘を励まし、息子を思いやる一面もある。これから日本に訪れる高齢化社会は何となく暗いイメージを抱きがちだが、年寄りがみんなこんな風ならそれも変わってくるかもしれない。ただし、傍若無人な年寄りほどたちの悪いものはないのだが。
コンテスト出場を果たしたアビゲイル・ブレスリン演じる娘は、正直コンテンストに出るほど可愛いのかという容姿で、いかにも田舎者の出場者といった感じだが、それでも優勝を夢見ている姿がとても健気だ。自分の夢が叶わないと知り、取り乱す兄の型を何も言わずそっと抱くシーンは良かった。
どこかぎくしゃくした家族の心が次第に一つになっていく。変だけど心温まるロードムービーだ。
スタッフ/キャスト
監督 ジョナサン・デイトン/ヴァレリー・ファリス
脚本 マイケル・アーント
出演 アビゲイル・ブレスリン/グレッグ・キニア/ポール・ダノ/アラン・アーキン/トニ・コレット/スティーヴ・カレル/ブライアン・クランストン/ディーン・ノリス/ウォレス・ランガム/ベス・グラント/メアリー・リン・ライスカブ