★★★☆☆
あらすじ
ゾンビに噛まれてしまった娘を引き取り、一緒に過ごす事にした父親。
感想
ゾンビ映画と聞いて想像するような激しいゾンビとの戦いではなく、次第にゾンビ化する娘を見つめる父親の悲哀や苦悩を描く静かな映画だ。ゾンビ映画の闘病ものといった趣がある。こんな映画が撮られるくらいゾンビ映画は一大ジャンルとなり、多様化しているということなのだろう。
ただこの映画を楽しめるのは、よっぽどのゾンビ映画好きじゃないと無理なのではと思ってしまうのだが、実際はどうなのだろう。シュワルツェネッガー主演なんだし、ばんばんゾンビを倒していく映画でいいのに、と思ってしまった。
自分の娘が変わりゆく姿を言葉少なに見守る父親の姿にグッと来ないでもないが、でもゾンビなんて虚構だしな、と思ってしまう自分がいる。それをいったらドラキュラもフランケンシュタイン等も大抵そうなのだが。
完全にゾンビ化しつつある娘に対して、最終的にどう決着をつけるかというラスト。抒情的に曖昧にエンディングを迎えるラストに、もっと白黒はっきり分かるように描けよ、ゾンビ映画なんだから、と思ってしまったのは、多分間違っているのだろう。
スタッフ/キャスト
監督 ヘンリー・ホブソン
製作/出演 アーノルド・シュワルツェネッガー
出演 アビゲイル・ブレスリン/ジョエリー・リチャードソン/ダグラス・M・グリフィン