★★★★☆
あらすじ
怪人二十面相に仕立てられてしまった男が、本物と対決する。
感想
序盤の二十面相に仕立て上げられていく過程が雑すぎてかなり嫌な予感がしたが、後半はしっかりしていてそんな不安を吹き飛ばしてくれた。
戦争は起きなかったという設定の日本の様子を、作り物っぽさのない見事な美術で表現している。こういう世界観は、ちゃちないかにもセットですみたいな映像で語られると、どうにもその世界に入っていけないのだが、その点はしっかりクリアしていた。
特殊な工具で町を飛び回る金城武はそのままスパイダーマンみたいだったわけだが、生身の人間が出来るアクションを考えるとアメコミみたいなものしかないのか。空も飛べず、超能力的なものもないと。
細かいことはいろいろ突っ込めるが、これはそういう粗を探すタイプの映画じゃない。そんなの気にせず楽しむ娯楽作品。そういう意味では良く出来ているし楽しめた。スパイダーマンやバットマンみたいにシリーズ化してもそこそこいけそう。ただヒーローとしてのキャラは弱いかもしれない。これのフィギュアを欲しがったり、マネする子供はいないかも。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 佐藤嗣麻子
出演 金城武
仲村トオル/高島礼子/本郷奏多/益岡徹/要潤/松重豊/木野花/嶋田久作/小日向文世/大滝秀治/鹿賀丈史
編集 宮島竜治