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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ウォール街」 1987

ウォール街 (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 証券ディーラーの男が業界の大物と出会い、成功への階段を上っていく。

 

感想

 証券場のあの熱気。いったい何をやっているのかよく分からないが、人々が大きな身振り手振りで何かを喚いている。こんな光景は今では見られなくなり、ただ電光掲示板に数字が流れるだけ。証券場のかつての姿というのは、もしかしたら景気の上昇に一役買っていたんじゃないかとふと感じた。

 

 周りがあれだけ騒いでいたら、その場にいる人たちは自分も何か買ったり売ったりしなきゃいけないんじゃないかという気になりそうだ。これが実体以上の株価の上昇を生んだり、急激な下降を生むことがあったのかもしれないが。

 

 

 こんな世界で大物に成り上がるには相当な人間じゃないと無理なのだろう。人並み外れた決断力や行動力、非情な心の持ち主でないと。マイケル・ダグラスはそんなギラギラした野心家がよく似合う。そして、チャーリー・シーンのようなどこかに優しさを持った男は脱落していってしまう。

 

 この映画はそんなチャーリー・シーンがマイケル・ダグラスに一泡吹かせることで終わる。結局、金だけがすべてじゃないということで。確かに一理あるが、でもマイケル・ダグラスのように感情抜きにして、買い取った会社のいい部分は売り払って、あとは潰してしまうというやり方の方が世の中にとって実は効率的なのでは?と思ってしまった。

 

 駄目な会社を何とか再建させようとマイナスからスタートするぐらいなら、ゼロからスタートできる新しい会社に任せた方が良いように思える。無駄にもがいている駄目な会社が、過去の歴史から学んだ有望な新たな企業の成長を阻害してしまっている可能性もある。

 

 古い企業は古い考え方や悪しき伝統が残っていたりするものだから、別に存続させることが社会にとって良い事とは限らない。雇用が失われるといっても、それに代わるもっと良い新たな雇用主が出てくるはずだ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/出演 オリバー・ストーン

 

出演 マイケル・ダグラス/チャーリー・シーン/ダリル・ハンナ/マーティン・シーン/ジェームズ・カレン/ジョン・C・マッギンリー/ハル・ホルブルック/テレンス・スタンプ/ジェームズ・スペイダー/ショーン・ヤング/ソウル・ルビネック/リチャード・ダイサート/ポール・ギルフォイル
 

音楽 スチュワート・コープランド

 

ウォール街 (字幕版)

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ウォール街 (映画) - Wikipedia

 

 

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