★★★☆☆
内容
12人の作家による短編集。
感想
伊坂幸太郎の作品が収録されているので買ったのだが失敗した。ここに収められている「太陽のシール」は「終末のフール」の中の一篇だった。ついでに奥田英朗の「ここが青山」も「家日和」の中の一篇。最近こういった短編集が多いような気がするのだが、どこにも収められていないものだけを出すとかしてくれないとこんな目に遭う。それでも、これをきっかけにその作家の本を手に取る人もいるのだろうが。
この中で一番良かったのは萩原浩の「しんちゃんの自転車」。乙一の「陽だまりの詩」と同様、最後にオチのある話で、こういうのは大抵途中で気付いてしまうのだが、完全にやられた。気を抜いて読んでいたせいもあるが全然想像していなかった。こういう事がたまにあるとうれしくなる。
著者
桜木紫乃 / 桜庭一樹 / 宮部みゆき / 石田衣良 / 乙一 / 浅田次郎 / 荻原浩 / 熊谷達也 / 村山由佳
関連する作品
「太陽のシール」収録
「ここが青山」収録