★★★☆☆
あらすじ
妻を亡くした男は悲しみに暮れ、それを見かねた息子がラジオの相談コーナーに電話をする。1957年の映画「めぐり逢い」がモチーフ。
感想
最愛の妻を亡くした男。それを想像しただけで切ない。トム・ハンクス演じる主人公に哀愁が漂っている。子供は心配し、ラジオで相談する。そしてそのラジオを聴いた女性たちからたくさんの手紙が舞い込むようになる。しかし、ラジオで身の上話を聞いただけで、同情するだけでなく自分が付き合ってあげようと思う人間がたくさんいるのか。世を騒がした犯罪者と獄中結婚する人と同じくらいよく理解できない。
そしてそんな女性たちの一人がメグ・ライアン演じる女性だ。婚約者もいるのに気になってしまう自分を変わり者だと自己批判もするのだが、それを止められない。彼の住むシアトルへわざわざ出かけて行く。そこで二人は互いの存在を認めて一言だけ交わす。
そして、バレンタインデーの日に二人は…という展開なのだが、主人公から見たらこれはちょっとしたホラーだと思うのだが。自分に手紙を出した人がわざわざシアトルまでやってきて、家を訪問してくるとかではなく、声もかけずに自分の周りをうろうろしていた人だと気付いたら。いくら一目惚れしたといってもなんだか怖い。
そして、「めぐり逢い」同様、彼女の婚約者が可哀想。彼は何も悪いことしてないのに。この仕打ちは何なのだ。そして彼女を想って男らしく彼女を送り出すなんて。まあ誰かの幸せがみんなを幸せにすることなんてなかなかないのだが、それにしても可哀想すぎる。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ノーラ・エフロン
脚本 デヴィッド・S・ウォード
製作総指揮 リンダ・オブスト/パトリック・クロウリー
出演 トム・ハンクス
ビル・プルマン/ロス・マリンジャー/ロージー・オドネル//ギャビー・ホフマン/ヴィクター・ガーバー/リタ・ウィルソン/キャリー・ローウェル/デヴィッド・ハイド・ピアース
登場する作品
モチーフとなった作品
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