★★★☆☆
あらすじ
マフィアを裏切り、命を狙われる男の妻から子どもを託された女。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。
感想
とりあえずジーナ・ローランズの配役が成功している。ちょうどいい年齢だ。これより年上でも年下でも違う要素が入ってきてしまう。若くはないけどまだ老いてはいないという所が良い。
唐突に容赦なく銃を放つ所や、物怖じせずに男とやりあうシーンなど、彼女はタフな女がサマになっている。それでいてうまく子どもに愛情を示せず冷たい態度を取ってしまう2面性。
なかなか面白かったのだが、ラストの墓地で二人が出会う所がなんで?と思ってしまった。確か駅で待ち合わせだったはず。前フリがあったにせよ、墓地で出会うのはさすがに無理があるかなと。字幕が間違えていたのかと思って見返したが、英語でも駅で、と言っている。
気になってネットで色々見てみると実は女は死んでいるんじゃないかという説があって、それなら筋が通るな、と思った。何度か夢の話をしていたし、彼女が最後に現れたシーンはどこか非現実的だったし、予告してやって来た女をマフィアが取り逃がすわけないし。子どもも死んでいるという説もあったがそれは違う気がした。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ジョン・カサヴェテス
出演 ジーナ・ローランズ/ジュリー・カーメン/バック・ヘンリー/ジョン・フィネガン/ローレンス・ティアニー
音楽 ビル・コンティ
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