★★★★☆
あらすじ
カネを稼ぐ事で蓄積された欝を発散させるため、鎌を買いに出かける。
感想
私は激怒した。馬鹿か。少しは自分の脳を使え。なにを弛緩しきって、考えたことを思いついたことをそのまま外界に垂れ流しているのだ。
文庫 p193
景気の悪いお金の話を延々とされると、こちらまでなぜだか鬱々としてくる。それが町田康といえども。細かい金の計算を繰り返されかなり辛い気分。もちろんいつもの町田節はあって面白いのだが、それでも弾けきれないというか。
けれどラストの章がかなり良かった。前半の鬱々とした展開から解き放たれたような、悟りを開いたような、どうにかなっちゃったようなエンディング。
著者
登場する人物
野口悠紀雄
登場する作品