★★★★☆
あらすじ
母娘二人で暮らすアパートに、母のかつてのバンド仲間で旅に出ていた男が戻ってくる。
感想
大泉洋演じる自由気ままな男。無職だが皆の料理を作り、近所のおばちゃんと喋りこんで貰い物をしてきたり、知らない宴会に混ざって酒を飲んだりする。ひとえに彼のキャラクターがそうさせているのだが、きっと誰もが生きる術を持っているんだなという気にさせてくれる。
そしてそんな彼を、クールに面白がっている女。娘にスカートはもっと短いほうが格好いいとアドバイスしたり、娘の担任教師の進路指導にはそんな人生つまらないと言い放つ。なかなかロックな精神が宿っている。
そしてそんな二人を見て、ぜんぜん他の家庭と違う、普通じゃないと気にする娘。だけど、母親の幸せを願っている。その友人役の能年玲奈も良かった。
そんな三人で暮らす序盤は楽しかったのだが、中盤以降のシリアスな場面になってからは若干説明過多で停滞してしまった。なにかドラマがなければいけないのはわかるが、急にトーンダウンしてしまったのが残念。そして、最後は急に音楽映画っぽくなった。あのラストやるつもりなら、もっと途中に歌うシーンを挟んでおいたほうが良かった気がする。唐突感があった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 山本透
脚本 鈴木謙一
原作 グッモーエビアン!
出演 麻生久美子/大泉洋/三吉彩花/能年玲奈/塚地武雅/小池栄子/土屋アンナ/パンチ佐藤