★★★★☆
あらすじ
ミケランジェロの名画をナチスに譲渡するよう迫られた画商は、贋作を渡すことにする。
感想
ナチス・ドイツとユダヤ人という重くなりそうな設定のなかで繰り広げられるサスペンス。笑えるシーンも多いのだが、彼らにとっては生死がかかっているので、笑って良いものか戸惑う部分もある。収容所で多くの人間が死んでいるんだよな、とかあまり深く考えないほうが映画を楽しめるのかもしれない。
物語の方は、なかなかスリルのある展開で緊張感があリ面白い。だが、欧米人にとっても相手がユダヤ人かそうでないかというのは、簡単にわからないということが意外だった。この辺りのリアリティはどれぐらいあるのか気になった。
この時代を舞台にするとどうしてもヒューマン感動映画になりがちだが、こういうコメディ要素のある映画があってもいい。きっと気を使う大変な作業なのだろうが、観客は楽しみながらも学ぶことが出来る。
スタッフ/キャスト
監督/脚色 ヴォルフガング・ムルンベルガー
出演 モーリッツ・ブライプトロイ/ゲオルク・フリードリヒ/マルト・ケラー/ウド・ザメル/ライナー・ボック/メラーブ・ニニッゼ