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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ワールド・ウォーZ」 2013

ワールド・ウォーZ (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 ゾンビ化してしまう謎のウィルスが世界中で蔓延する中、家族とともに避難していた元国連捜査官は、事態収束のための調査を依頼される。

 

感想

 いわゆるゾンビものだが、ゾンビがゆらゆらと揺れながら迫ってくるのではなく、全速力で襲撃してくるところが特徴か。あまりゾンビ映画を見ていないので詳しくはわからないが。

 

 そして想像するゾンビ映画とは違ってかなり地味な仕上がり。地味というよりも高尚な感じを狙ったのかもしれないが、失敗している。まず映画がブラッド・ピットとその他大勢とゾンビという描き方になっているのが問題。

 

 

 ちゃんと描かれるのがブラッド・ピットだけなので、ゾンビ映画にありがちな仲間と協力しながらゾンビから身を守るだとか、ゾンビ化してしまった仲間をどうするか苦悩するだとかは一切ない。その場その場でいる人を使ってブラッド・ピットがどう切り抜けるかだけ。深みがない。

 

 他のキャラクターたちが魅力に欠けるというわけではなく、野心のありそうなウィルス学者とか、怪しげな元CIAの男など面白そうな登場人物たちは何人かいた。しかし大した活躍もせずにすぐに退場してしまう。敢えてスカしているのかもしれなが、あまりにもブラッド・ピット中心すぎ。

 

 何故かイスラエルの女性兵士だけは行動を共にするのだが、ただ一緒にいるだけという印象でしかない。主人公の家族も最初のうちはちゃんと描かれていたのだが、途中から触れられなくなってしまった。

 

 ゾンビと激しく戦うシーンも少なくて盛り上がりに乏しく、静かに映画は終わる。ゾンビ映画あるあるをできるだけ排除した、新スタイルに挑戦したのかもしれないが、こんなの求めている人いる?と疑問に思ってしまった。この内容なら敵はゾンビじゃなくて、宇宙人とかモンスターのほうが良かったような気がする。

 

スタッフ/キャスト

監督 マーク・フォースター

 

原作 WORLD WAR Z 上 (文春文庫)

 

製作/出演

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出演 ミレイユ・イーノス/ダニエラ・ケルテス/ジェームズ・バッジ・デール/ファナ・モコエナ/マシュー・フォックス/デヴィッド・モース/エリス・ガベル/ピーター・キャパルディ/ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ/ ルース・ネッガ/モーリッツ・ブライプトロイ/マイケル・ユイスマン

 

ワールド・ウォーZ (字幕版)

ワールド・ウォーZ (字幕版)

 

ワールド・ウォーZ - Wikipedia

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