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「フューリー」 2014

フューリー(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 第2次世界大戦末期、ナチスドイツ相手に最前線で戦う戦車「フューリー」に、戦闘経験のない若者が加えられる。

 

感想

 戦車で戦い、多くの時間をその中で過ごし、いつもその側にいる乗組員たち。まるで戦車が家のようでもあり、乗組員たちは家族のようでもある。冗談を言い合ったり、喧嘩したりしながらも、戦車の存在が彼らをまとめている。

ライフィールドモデル 1/35 アメリカ軍 M4A3E8 シャーマン中戦車 イージーエイト w/可動式履帯 プラモデル RFM5028

 

 そんなチームに加わった新人の兵士。過酷で悲惨な現実を受け入れられず、数知れず修羅場を潜り抜けてきた乗組員たちに責められる。しかしそんな混乱してしまうような状況も、結局は「殺るか殺られるか」というシンプルな論理によって回っているに過ぎないという事を、ブラッド・ピット演じる戦車長に教え込まれ、自身もそう悟っていく。

 

 

 わずか数日で兵士へと変貌していく若者を見ていると、やはり戦争は恐ろしいなと思ってしまう。だけど、戦場で自分を変えられないと簡単に死んでしまうだけだ。なので戦争をしない努力が何より大事なんだな、と思い知らされる。

 

 戦車に轢かれてぺたんこになった人間や山積みで運ばれていく死体など、悲惨な戦争の様子が仰々しくではなく、さり気なくシーンに盛り込まれている。異常な事態がまるで日常の事であるかのように描かれている事が、戦争の狂気を際立たせている。

 

 その他、占領した町の一室で緊張感の高まった乗組員たちがテーブルを囲むシーン、クライマックスの、敵を待ち構える間の戦車の中で和やかに皆で会話をするシーンなど、緩急をつけた展開で、長い映画をダレさせることなく引っ張っていく。勇敢な者たちの命を賭けた戦いという、割とベタな戦争映画ではあるのだが、ただ心が高揚するのではなく、その中で色々と考えさせられる映画でもある。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 デヴィッド・エアー

 

製作総指揮/出演

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出演 シャイア・ラブーフ/ローガン・ラーマン/マイケル・ペーニャ/ジョン・バーンサル/ジェイソン・アイザックス/スコット・イーストウッド/ゼイヴィア・サミュエル/ ブラッド・ウィリアム・ヘンケ/アナマリア・マリンカ

 

フューリー(字幕版)

フューリー(字幕版)

 

フューリー (2014年の映画) - Wikipedia

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