★★★☆☆
あらすじ
父親が出かけ、家に残された子供たちのうちの一人が、地下室で謎のボードゲームを発見する。
感想
ボードゲームで起きたことが実世界でも起きるというファンタジー映画。ただ、ボードゲーム的には二人で対戦しているのに、実世界ではどちらの順番だとしても二人とも被害を被るのが正直、モヤっとする。これなら、ボードゲーム上も二人で協力する形にして欲しかった。
仲のよくない兄弟が、ゲームを通して協力し合い、絆を深めるというよくあるパターンの物語。いつも兄にいじめられている可哀そうな弟、という構図だと思っていたのだが、見ていると弟にイライラさせられるシーンが多くて、兄に同情してしまうという意外な展開。意図的にこうしてるのなら結構すごいかも。
そして、前半は全くの蚊帳の外だった年の離れた十代の姉が、途中から登場して一人だけ場違いなリアクションを繰り返すシーンは面白かった。本当は姉の反応は間違ってないのだが、もう観客を含めて皆、とっくにそこは通り過ぎていて、既に違うステージにいる。
それなりに楽しめる作品ではあるが、やはり子供向けの映画。意外と細かい伏線などもちゃんとしていて、子どもと一緒に見るにはいい映画だと思う。
スタッフ/キャスト
監督 ジョン・ファヴロー
脚本 デビッド・コープ/ジョン・カンプス
原作 ザスーラ
出演者 ジョシュ・ハッチャーソン/ジョナ・ボボ/ダックス・シェパード/クリステン・スチュワート/ティム・ロビンス/(声)フランク・オズ
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