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「フォー・クリスマス」 2008

フォー・クリスマス (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 クリスマスを南の島で二人きりで過ごすつもりだったカップルが、予期せぬ出来事により、今は離婚して別々に暮らす互いの両親の家をそれぞれ訪問することになる。原題は「Four Christmases」。

 

感想

 付き合っているカップルの両親がどちらも離婚しているのは、今ではもはや別に驚くことではないのか。家族のイベントの時は、色々と面倒くさそうだ。主人公らは4つの家庭を訪れることになる。だからタイトルは「For クリスマス」ではなく、「Four クリスマス」となっている。

 

 そして、主演の二人の両親を演じる4人の役者は、全員オスカーを獲っている豪華なメンバーだ。ただ彼らをうまく使えておらず、特に女優陣はあまり見せ場がなくて勿体無いことになっている。(ちなみにリース・ウィザースプーンもオスカーを獲っているので、5人のアカデミー賞受賞者が出演していることになる。)

 

 

 結婚や子供といった将来的な事は考えず、今を楽しんでいるカップルが、互いの家族の元を訪れ、親類の子供や赤ん坊と触れ合ったり、様々な出来事を体験するうちにやがて「家族っていいよね」となっていく、いかにもクリスマスな映画となっている。

 

 ただ、家族の遠慮のない踏み込んだ言葉によって、互いにあまり触れられたくなかった過去を知ったり、そんな状況の中で互いが今まで見せなかった姿を見せたりして、二人の関係はギスギスしていく。そして、笑える画面も散発的で、楽しく心温まる展開とはいえず、「家族っていいよね」への持って行き方もかなり強引だった。

 

 4つの家庭を訪れなければいけない設定も、数が多すぎたのかもしれない。駆け足でどれも中途半端になってしまった印象だ。ただ、掴みとしてメチャクチャに描かれた最初の家庭を最後にもう一度登場させ、家族ってそんなに悪いものでもない、と名誉挽回させる演出は上手かった。

 

 それなりに見られる映画に仕上がってはいるのだが、この映画の最初の主役の二人のように、今が楽しければいいと思っているカップルがこれを見たら、気まずい雰囲気になってしまうかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督 セス・ゴードン

 

脚本 マット・A・アレン/キャレブ・ウィルソン/ジョン・ルーカス

 

製作/出演 リース・ウィザースプーン

 

出演 ヴィンス・ヴォーン/ロバート・デュヴァル/ジョン・ファヴロー/メアリー・スティーンバージェン/ドワイト・ヨーカム/ティム・マッグロウ/クリスティン・チェノウェス/ジョン・ヴォイト/シシー・スペイセク

 

フォー・クリスマス (字幕版)

フォー・クリスマス (字幕版)

  • リース・ウィザースプーン
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フォー・クリスマス - Wikipedia

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