★★★☆☆
あらすじ
無茶な操縦をくり返す海軍パイロットは、エリートが集う学校トップガンに派遣され、訓練を積むことになる。
感想
技術はあるが無謀な操縦をくり返す若き海軍パイロットが主人公だ。エリートが集うトップガンで仲間たちと腕を磨く。
戦闘機でのアクションシーンが目玉だが、どれが主人公機でどれが敵機なのかが瞬時には見分けられず、正直何をやっているのかいまいちよく分からないことが多かった。ただ、なんやようわからんけどとにかくすごい、みたいな迫力は伝わってくる。スピードや爆音で魅せるカーアクションものと同じで、考えるのではなく感じて楽しものなのだろう。
ライバルたちとの対決や友情、仲間の死、挫折と復活、そしてロマンスと、青春映画の定番が詰め込まれた物語だ。さらにロックやポップスの楽曲が印象的に流れる80年代らしいMTVムービーでもある。典型的すぎて何も感想が出て来なくて困るのだが、このフォーマットとしては総合的によくできた映画と言うことだろうか。
そしてこの作品が大ヒットしたのは、主演のトム・クルーズの魅力が大きく寄与していることがよく分かる。自信満々だったりやんちゃだったり、逆に落ち込んだり悲しんだりと、様々な表情を見せてそのどれもに惹きつけられる。とにかくカッコ良くて、ファッションやバイクなど、当時の若者たちが真似したくなった気持ちも分からないではない。
失意の主人公が戻ってきて終了ではなく、そのあとすぐに実戦に出る展開は高揚感があった。これまでの独善的なスタイルを改めてチームのために戦い、主人公が成長したことが示される。戦いのあとは皆が彼を称え、ムードは最高潮だ。
そしてラストは恋人との熱い再会だ。とにかくベタだが、それが安心感となって多くの人を魅了したのだろう。
スタッフ/キャスト
監督 トニー・スコット
脚本 ジム・キャッシュ/ジャック・エップス・ジュニア
製作 ドン・シンプソン/ジェリー・ブラッカイマー
出演
ケリー・マクギリス/ヴァル・キルマー/アンソニー・エドワーズ/ティム・ロビンス/トム・スケリット/マイケル・アイアンサイド/ジョン・ストックウェル/ジェームズ・トールカン/エイドリアン・パスダー
音楽 ハロルド・フォルターメイヤー/ジョルジオ・モロダー
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