★★☆☆☆
あらすじ
借金を重ね人生に行き詰った男たちの逆転をかけた戦い。
感想
もともと現実味のない設定だが、それを映画としてどう見せたいのか良くわからない演出。リアリティは無視してゲームの息詰まる戦いを見せるでもなく、負け続けてきた男たちの過去への悔恨を描くことで、生き抜くために必要な事は何かといった人生について深く思いを巡らせるような描き方でもなく、ただただ中途半端。
高層ビルの間に渡した平均台のようなものを渡るシーンはひどかった。まるで演劇の舞台を観るかのような出演者たちの長々とした熱いセリフ。ずいぶん皆さん余裕があるなと。画面にみんなが納まるように等間隔に立って。そんなことしてる暇があったらさっさと渡れよと。
そんな舞台役者たちの筆頭が藤原竜也。きっと映画館のスクリーンでこれを観てたら、そんなに大きな声出さなくても聞こえてますし、そんな大げさな表情や身振り手振りをしなくてもちゃんと伝わりますよ、と忠告したくなるくらい鬱陶しかっただろうな、と。
香川照之が対照的に抑えた演技をしていたのが逆に好印象だった。
エンディングもまるでVシネマを観ているようでなんだかなぁといった気分。でも、続編は作るらしい。
スタッフ/キャスト
監督 佐藤東弥
脚本 大森美香
原作 賭博黙示録 カイジ 1
出演
天海祐希/山本太郎/光石研/松尾スズキ/佐藤慶/福本伸行/吉高由里子/鈴木亮平/中村靖日/尚玄
音楽 菅野祐梧
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