★★★★★
あらすじ
巨大暴力団の組長の陰謀に、末端の暴力団が巻き込まれていく。
感想
単純にエンターティメントとして面白い。みんながいかつい顔で真剣に争っているのに、なぜだか滑稽で笑えてくるから不思議だ。
そして豪華な役者陣。ベテランの曲者揃いで、しかも次々と殺されていく感じがたまらない。ヤクザ映画にありがちな仁義や任侠なんて関係ない。それぞれがそれぞれの思惑で相手を出し抜こうと、仁義や任侠をダシにして騙し合っていて、逆に気持ちいい。
若手の中で際立っていたのは加瀬亮だ。英語も話せて経済にも明るいインテリヤクザを演じる。不機嫌になると甲高い声でヒステリックに暴れるところもらしくていい。
最初は暴れまわるが次第に巨大組織に追い詰められ、組長が組員たちを逃がそうとするところはまるで「BROTHER」のようだと思ったが、カタルシスを得られるようなハリウッド的結末ではなく、物悲しさが余韻として残る終わり方で、いかにも北野武の映画という感じだった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作総指揮/編集/*出演 北野武
*出演はビートたけし名義
出演 椎名桔平/北村総一朗/杉本哲太/坂田聡/柄本時生/石橋蓮司/中野英雄/塚本高史/小日向文世/マキタスポーツ/板谷由夏/三浦誠己
音楽 鈴木慶一
関連する作品
続編