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「フレンチ・キス」 1995

フレンチ・キス

★★☆☆☆

 

あらすじ

 フランス出張中に新たな恋に落ちてしまった婚約者を取り戻すため、飛行機恐怖症を押して現地に向かう女性。

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感想

 婚約者にフラれた女性が、機内で出会ったフランス人男性とやがて恋に落ちる物語だ。まずなんと言っても主演のメグ・ライアンが魅力的だ。ショートカットのブロンドヘアに青い瞳、豊かな表情で惹きつける。さすがロマンティック・コメディの女王と呼ばれていただけのことはある。

 

 だがコメディとして全然面白くないのが辛い。第一印象で最悪だった二人が、喧嘩をしながら仲良くなっていく定番パターンのラブコメだが、そのやりとが可もなく不可もなくといった具合で、ただその成り行きを眺めるしかなかった。元婚約者とのやり取りも特に面白くない。

 

 そしてロマンティックでもない。そもそも相手の男は主人公に密輸をさせようとした小悪党だ。そんな男を好きになるだろうか。その事実を知った時点で普通ならもう終わりだろう。

 

 

 やがて、密輸品を取り戻そうと彼女に付きまとっていただけの男は、寝ぼけまなこの主人公に勘違いでキスされたことで相手を意識するようになる。一方の主人公は、男の実家に行ってビッグな将来の夢を聞いたことで、ワルだと思っていたけどこの人いいかも、と思うようになる。二人共まるで思春期の子どもみたいで、さすがに純真無垢すぎやしないかと思ってしまった。

 

 主人公が憧れのエッフェル塔を二度ほど見逃し、その後列車の中でようやく見ることが出来た時、求めているものって案外近くにずっとあるのに気づかないんだよね、ちなみに運命の人はここにいます、とばかりに隣に座っていた男が彼女の前に座り直すシーンの演出は上手かった。でもそれだけだった。

 

 ロマンティックでもコミカルでもないが、ロマンティック・コメディの女王の全盛期を堪能するにはいい映画だ。

 

スタッフ/キャスト

監督 ローレンス・カスダン

 

製作/出演

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出演 ケヴィン・クライン/ジャン・レノ/ティモシー・ハットン/フランソワ・クリュゼ    

 

音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード

 

フレンチ・キス

フレンチ・キス

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フレンチ・キス (映画) - Wikipedia

 

 

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