★★★☆☆
感想
どんな小説かと問われるとうまく説明できないような、ふわふわした印象の小説。
食堂をテーマにした小説を書きたいのだが、なかなか最初の言葉が見つからず、書き始めることが出来ない物書き。その苦悩が書き綴られるのかと思いきや、そのアイデアの断片のようなものが書かれたり、ビートルズのホワイトアルバムの話が出てきたりと、まるで頭の中で次々と湧き上がるイメージをそのまま文字にしたような、不思議な雰囲気になっている。
懐かしい気分になったり、ほんの少し心が暖まったり、まるで大人のためのおとぎ話のような、上品な短編集。
著者
吉田篤弘
登場する作品
通称 ホワイトアルバムbookcites.hatenadiary.com
登場する著名人