BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「若者のすべて」 1960

若者のすべて (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 田舎から都会に出てきた一家の物語。

www.youtube.com

 

感想

 田舎から出てきた男が、ボクシングで稼ごうとするのが苦しいところだ。イタリアにも都会と地方、南北の格差というのは深刻なものがある。

 

 兄弟4人の都会への対応はそれぞれだ。うまく折り合いをつけてやっていく者、飲み込まれる者、必死にもがく者。その違いはそれぞれのふるさとへの想いや、都会への憧れの度合いの違いなのだろう。強い絆で結ばれた一家も、次第にほころびが見え始める。

 

 

 すっかり都会に馴染んだ長男は次男の問題に何も出来ないが、アラン・ドロン演じる三男は何とか解決しようと試みる。この時、三男が次男の借金問題を肩代わりしなければ、その後の事件は起きなかったかもしれない。それぞれの想いが思わぬ方向に進んで行ってしまった。

 

 ラストの自動車工場の風景が、今の中国のように見えてしまった。国が発展する過程でどこでも見られる光景、家族の風景なのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原案 ルキノ・ヴィスコンティ

 

脚本 パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/マッシモ・フランチオーザ/エンリコ・メディオーリ

 

出演

bookcites.hatenadiary.com

レナート・サルヴァトーリ/アニー・ジラルド/カティーナ・パクシヌー/クラウディア・カルディナーレ/ロジェ・アナン/アレッサンドラ・パナーロ/ニーノ・カステルヌオーヴォ

 

若者のすべて (映画) - Wikipedia

 

 

この作品が登場する作品 

bookcites.hatenadiary.com

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com