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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「市民ケーン」 1941

市民ケーン HDマスター [DVD]

★★★☆☆

 

あらすじ

 死んだ大富豪が残した最期の言葉の謎を探るため、関係者たちに取材を行う記者。アカデミー賞脚本賞。

 

感想

 名作との呼び声高い作品だけに、事前にハードルを上げすぎてしまった。おそらくここで取り入れられている斬新な手法は、その後にそれをオマージュしたりパクったりした作品を見過ぎたせいで、新鮮味を感じることはなかった。

 

 やはりリアルタイムで見ることは大事だ。もしかしたら数年後、自分はこの内容を忘れてしまっているかもしれないが、きっとリアルタイムで見た人達はその時の衝撃とともに忘れないのだろう。とは言え、70年以上前の作品なので、リアルタイムでみた人達が今どれだけいるのかは分からないが。ちなみに日本公開は1966年、55年ほど前だ。

 

 

 主人公の両親はふとしたきっかけで大金持ちになるわけだが、そんな幸運に恵まれたのに子供と離れて暮らすことを選択するなんて、ちょっと理解しがたい部分がある。それほど都会で暮らすことや、良い教育を受けることの重要性を身にしみて感じていたということか。

 

 傍から見れば、裕福で華やかな生活を送っているようにみえる人物でも、人知れず心に葛藤や寂しさを抱えていて、誰の人生でも他人が簡単に評せるほど単純じゃないということなのだろう。

 

 見ている人間の遠近感を狂わせるほどの大豪邸の様子や、ラストの生前主人公が収集した異常な量の彫刻等の山とか、セットや小道具がすごかった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作/出演 オーソン・ウェルズ

 

脚本 ハーマン・J・マンキーウィッツ

 

出演 ジョゼフ・コットン/ドロシー・カミンゴア/レイ・コリンズ/アグネス・ムーアヘッド/ウィリアム・アランド/アラン・ラッド/アーサー・オコンネル

 

音楽 バーナード・ハーマン

 

編集 ロバート・ワイズ

 

市民ケーン(字幕版)

市民ケーン(字幕版)

  • オ-ソン・ウエルス
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市民ケーン - Wikipedia

 

 

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