★★★★☆
あらすじ
ある日、仕事をさぼって海に出かけた男は、そこで一人の女性に出会う。
感想
最初は話がよく把握できなかった。話が1年後に飛ぶ、よくあるパターンの展開かと思ったが、相変わらずチャーリー・カウフマンの脚本は奇妙だ。
互いに記憶を失くしたのに、それでも再び出会い、惹かれあうのは感動的。だけど、それだけでは結局、同じことを繰り返してしまう可能性が高い。だからその後、記憶を消す前の互いのわだかまりが吹き込まれたテープを聞くことで反省し、繰り返しではなくやり直しをすることにさせるのはうまいな、と思った。
しかし、記憶を消すということは簡単なことではないのだな、と思った。例え一人の人間の記憶を消し去ったところで、その人を覚えている人がいるわけで、その人の記憶はどうするのだということになる。そう考えていくと、人の記憶というのはいったいなんなのだろう、と訳が分からなくなる。
ジム・キャリーは、シリアスに徹するとコメディーをする時のわざとらしさがなくなって、なかなか味のある演技をする。わざとやっているのだが、あのケイト・ウィンスレットの髪形は受けつけなかった。
スタッフ/キャスト
監督/原案 ミシェル・ゴンドリー
脚本/原案/製作総指揮 チャーリー・カウフマン
出演
ジム・キャリー/キルスティン・ダンスト/マーク・ラファロ/イライジャ・ウッド/トム・ウィルキンソン/デヴィッド・クロス