★★★☆☆
あらすじ
8人の女たちによる殺人事件の犯人探し。フランス映画。
感想
大邸宅で起きた殺人事件で、大雪で身動きが出来ず、容疑者たちが疑心暗鬼で集まっている。残念ながらたまたま居合わせた名探偵はいないが、逆に新鮮な気さえするオーソドックスな推理物の設定だ。
だがそこにいるのは8人の女と一人の男性死体。死んだ男の妻や娘や妹やメイドたちが互いへのわだかまりや鬱憤を吐き出していく。それぞれの秘密も打ち明けたりして、死んだ男の事なんかそっちのけだ。途中でそれぞれ見せ場のミュージカル風の歌を歌ったりして、もともとそんなシリアスな雰囲気の映画ではないのだが、女というのは本当に自分の事ばかりだなとあきれる。
メイド役のエマニュエル・ベアールがセクシーで美しい。若手の女優かと思ってちょっと調べてみたら、意外とキャリアのある結構いい歳の女優だった。髪をまとめてメイド服に身を包んだ姿はミステリアスな雰囲気でなかなか良かったのに、髪を下ろした途端にあれ?となった。髪型は重要なのだとわかる。この人の場合、髪をまとめて顔の形がわかる状態で美人なのだから、髪型が残念なのだが。
8人の女と共に生活していたら、そりゃ男は自殺もしたくなるわな、という話だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 フランソワ・オゾン
出演 カトリーヌ・ドヌーヴ/エマニュエル・ベアール/イザベル・ユペール/ファニー・アルダン/ヴィルジニー・ルドワイヤン/ダニエル・ダリュー/リュディヴィーヌ・サニエ/フィルミーヌ・リシャール