★★★★☆
あらすじ
病気から仕事に復帰した暗号解読を行う数学者が、失踪した元彼女の謎を探る。
感想
第2次大戦でナチスドイツが使用していた暗号は本当に複雑だった事がよく分かる。そしてそれを解読する側も、かなり大がかりな設備を使用していたことが結構驚きだった。戦争は文明を進化させる側面もある。そりゃ死にたくないし。儲かるし。
でも昔ソニーのプレステ2が軍事機器に転用できるからという理由でアメリカで輸入禁止になった時、誰かが、エンタメを追及していたら軍事にも利用できてしまうほどの製品を作ってしまった、と言っていたのを聞いて軽く感動した記憶がある。誰かを打ち負かしたい、死にたくないという、いわばネガティブな動機ではなく、誰かを楽しませたいという想いだけですごい製品を作ってしまった事に。
天才的な数学者である主人公。その割にはかなりアグレッシブ。アクション全開で結構大胆な事をする。普段そういう事をやりなれていないから加減が分からず、無茶をしてしまっていると見る事も出来るが。さらにスパイと疑われていることを知りながら、平気でさらに怪しい行動をとっている。
それから元彼女が実は別の男と付き合っていたという事が分かったのに、平然としているのも違和感がある。くノ一もそうだが、女スパイは情に流されやすいというのは万国共通の認識のようだ。
スタッフ/キャスト
監督 マイケル・アプテッド
脚本 トム・ストッパード
製作/出演 ミック・ジャガー
出演
ダグレイ・スコット/サフロン・バロウズ/ジェレミー・ノーザム/ ニコライ・コスター=ワルドー/トム・ホランダー/マシュー・マクファディン/アンヌ=マリー・ダフ
音楽 ジョン・バリー