★★★★☆
監督 ウール・グロスバード
家庭を持ち都心で働く男はクリスマスが迫るある日、本屋で一人の女性と出会う。
アメリカのクリスマスはプレゼントをたくさん買ったりして大変そうだなと思いながらも、人々の賑わいや誰かを思い浮かべてプレゼンを選ぶ姿など本場のクリスマスの華やかさはいい。
二人とも情熱を心に秘めて淡々とした静かなる純愛といった感じだ。静かだけども二人の見つめ合う姿や互いを思いやるような視線だけで二人は愛し合っているのだなっていう事が分かる。ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープ、二人の名優の演技合戦といった側面も感じさせる映画となっている。
互いに既に結婚しているという事実が、感情を爆発させることもないためらいを感じさせるものになっているのだろうが、あまり家族への罪悪感は感じていないようなのが不思議ではある。それだけ夢中になっているという事なのか。
やがて、二人の関係が周りにばれて一旦その関係は終わってしまうが再び彼らが出会うラストもいい。会えなくなったがそれでも忘れられずにいたっていう事がとてもよく分かるシーンだ。
出演
ハーベイ・カイテル / ダイアン・ウィースト