★★★★☆
あらすじ
前回の捜査で取り逃がした麻薬王を追って、フランスに渡った刑事。
感想
フランスに渡ってもやりたいようにやるジーン・ハックマン演じる主人公。だけど地元の刑事たちにとっては厄介な存在でしかない。辺鄙な場所にデスクを与え、捜査にも形だけ加えるといった有様だ。最初はこの麻薬組織と地元警察が癒着しているんじゃないかと思わせるような展開だった。
街中歩き回る主人公の存在に気付き、彼を拉致し麻薬漬けにする組織。まるで麻薬は怖いよ、という啓発ビデオを見せられているような気分だ。彼がたいした情報を持ってない事が分かって解放され、警察に保護されて禁断症状と闘うところまでそれは続く。このあたりのジーン・ハックマンは迫真の演技を見せている。そしてここで地元警察との間に絆も生まれる。
禁断症状も薄れ、捜査を再開したジーン・ハックマンは猛烈な執念を見せる。組織の拠点にガソリンを撒いて火を放ったり。これではただの犯罪だろうと思ってしまったが。まさにハードボイルド。雑な捜査。またもや麻薬王を取り逃がすのだが、またもや執念で彼を追う。そして遂に彼を追いつめる。そして、その終わらせ方がクールだ。潔い終わり方に爽快な気分になった。
スタッフ/キャスト
監督 ジョン・フランケンハイマー
出演
フェルナンド・レイ/キャスリーン・ネスビット
関連する作品