★★★☆☆
あらすじ
遭難して無人島で暮らす一人の女と男たち。
感想
無人島で暮らすことになったらありそうなエピソードが、だいたい詰まっている。さらに、もしそこに女は一人しかいなかったら、というのも。
ただ色々詰め込まれすぎているせいか長く感じた。せめて、2時間以内に収めて欲しかったところ。おかげで色々と粗探しをしてしまった。
そもそもこうも短い間に次々と人がやってくる島があったら、無人島になっていないはずだ。たくさん人は流れつくし、出ていくのは難しいし、だけどそれなりの暮らしは出来そうなわけだから。
そしてなぜ島を脱出する人は助けを呼んでくれない前提になっているのか。本当だったら皆で協力して代表を送り出し、助けを呼んでもらおうとしそうなものだ。生き抜くのが厳しい島なら早く脱出しないとと焦るのも分かるが、そういうわけでもないのに。
とはいえ、脱出できた人間たちは助けを呼んでないみたいだから、彼らの予感は当たっていたわけだが。生き抜くためにあまり人には言えないことをしたからそれが露見するのを恐れて口外しなかったのか。お互い様だし、特殊な状況だから理解してもらえると思うし、逆に世間が好奇心丸出しでほっとかないと思うのだが。
結局、この映画からは、男女の割合がバランス取れていれば社会はうまくいく、という教訓が得られただけのような気がする。
スタッフ/キャスト
監督 篠崎誠
脚本 相沢友子
原作
出演 木村多江/窪塚洋介/福士誠治/鶴見辰吾/柄本佑/染谷将太
音楽 大友良英