★☆☆☆☆
あらすじ
友人の誕生パーティーにやって来たカップルは、人間を次々と吸い上げていく謎の巨大飛行物体を目撃する。
感想
明け方に突然謎の光を目撃し、知人がその光に吸い込まれていってしまった異常事態なのに、登場人物たちの取る行動が意味不明過ぎる。とりあえず外が異常に明るいのならカーテンを開けて外を見ろよと思ってしまった。なのに怖いから見たくないという女の意見に従って、カーテンを開けずに外の様子をちゃんと確認しようとしない。そのくせ屋上にはのこのこと出かけていって、案の定襲われている。その後もちゃんと状況を確認してから動くという基本的なことをせずに次々と襲われていくのでイライラする。
そしてこんな異常事態なのに、全然情報収集しようとしないし、仲間たちと何が起きているのか議論することもなく、ある意味で落ち着いているのも理解できない。そのくせ、恋人が浮気していることに怒ったり、妊娠してしまってどうすればいいのか不安で…と落ち込んだりとか、分かるけどそれ今?みたいなことで感情を露わにしている。
来襲した宇宙人に対応するために指揮を執る政府の人間たちではなく、普通の庶民の目から見た宇宙人襲撃を描こうとしているのかもしれない。だが政府がやられっぱなしならともかく、軍を出動させられる程度には対抗できているのなら、彼らが全く何の情報も入手できないというのはおかしいだろう。民間人を無視して、軍を展開することなんかないはずで、避難しろとか救助を待てとか何らかの指示は出すはずだ。
登場人物たちが頓珍漢なことばっかりやっているので、腹立たしくて全然応援する気にはなれなかった。だが考えてみれば、異常事態なんだからパニクってこんな意味不明な行動を取ってしまう集団はきっといる。でも映画なんだから、意味不明な行動をとってしまう理由をちゃんと納得できるように描いて欲しかった。
最後のハッピーエンドといっていいのかよく分からない終わり方は、ちょっと笑ってしまった。そして、続編が制作されたことに驚いている。
スタッフ/キャスト
監督/製作 グレッグ・ストラウス/コリン・ストラウス
脚本 リアム・オドネル
脚本/製作 ジョシュア・コーデス
製作総指揮 ブライアン・キャバノー=ジョーンズ/ライアン・カヴァナー/ブレット・ラトナー/タッカー・トゥーリー
出演 エリック・バルフォー/スコッティ・トンプソン/クリスタル・リード/ニール・ホプキンス/デイヴィッド・ザヤス/ドナルド・フェイソン
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