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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「つぐない」 2007

つぐない (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 姉と使用人の息子の密会を目撃した少女は動揺し、邸内で起きた事件に嘘の証言をしてしまう。

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 原題は「Atonement」。123分。

 

感想

 十代の多感な少女が、不意に大人の世界を覗き見してしまったことから始まる物語だ。普通なら大人に嫌悪感を抱いて終わりだが、その日は別の事件がさらに起きてしまったのが不運だった。

 

 動揺していた彼女は、その日の出来事で心に渦巻いていた様々な感情を、そこで無分別にぶつけてしまった。この態度自体も未熟な十代ならではだが、それが姉や使用人の息子、そして自分のその後の人生に大きな影響を与えることになる。

 

 

 前半はそんな運命の一日がじっくりと描かれる。同じ出来事を別の視点から再度描く演出は面白かったが、話がどこに向かおうとしているのかがよく分からず、推進力には欠ける展開だった。

 

 後半はその数年後、戦争が始まって出征した使用人の息子の様子を中心に描かれる。兵士たちが行く広大な平原の映像は美しく、カオス状態のダンケルクでの長回しのシーンには圧倒された。ただ、これらが本筋のストーリーとどのような関係があるのかは見えない。

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 そして運命の日以降バラバラになっていた少女、その姉、使用人の息子が再び一堂に会して、終盤へと向かう。ラストで元少女によって真実が明らかにされるが、そこでようやくそれまで描いてきたことの意味が分かった。現実は甘くない。

 

 各シーン、各シークエンスに見応えはあり、ストーリーにも心打たれるものがあるのだが、登場人物の心情が見えづらく、各場面の意図が伝わりづらいのが少々しんどかった。

 

スタッフ/キャスト

監督 ジョー・ライト

 

脚本 クリストファー・ハンプトン

 

原作 贖罪 (新潮文庫) 

 

出演 ジェームズ・マカヴォイ/キーラ・ナイトレイ/シアーシャ・ローナン/ロモーラ・ガライ/ヴァネッサ・レッドグレイヴ/ブレンダ・ブレッシン/ベネディクト・カンバーバッチ/ジュノー・テンプル/アンソニー・ミンゲラ

 

撮影 シェイマス・マクガーヴェイ

 

つぐない (字幕版)

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  • キーラ・ナイトレイ
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つぐない (映画) - Wikipedia

 

 

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