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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「フィリップ、きみを愛してる!」 2010

フィリップ、きみを愛してる! (字幕版)

★★★★☆

 

 事故で瀕死の重傷を負った男は、世間体に囚われず、ゲイとして自由に生きようと決意する。実話を題材にしている。

 

 幼い頃に養子であることを知らされ、それでも立派に生きようと努力してきた男。ようやく見つけた実の母親には拒絶され、気分を一新して新たな生活を始めた矢先に今度は自動車事故で瀕死の重傷を負う。なかなかの心の闇を抱えていそうで、重い話になりそうではあるのに、コミカルに描かれていて面白い。

 

 これはジム・キャリーの力によるものが大きい。彼の程よい胡散臭さや子供っぽさ、その裏に潜んでいそうな影の部分などうまくブレンドされていて、映画全体を通して絶妙だった。役作りにも気合が入っている。

 

 自由に生きようと決意して、なぜ詐欺師になったのか、その辺りをもうちょっと描いて欲しかった気もするが、やがて主人公は逮捕され刑務所に送られる。そして、刑務所でユアン・マクレガー演じる男と恋に落ちる。すごいのが、裏で手を回し、二人が同室になる事。こうなってくると刑務所もめちゃくちゃ楽しそうだ。そして、妙にロマンチックにも描かれていて面白い。二人でダンスするシーンで、金をもらって曲を流す隣人が、看守に抵抗してまでも意地でもフルコーラスかけようとするプロフェッショナルぶりに笑ってしまった。

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突然訪れた別れのシーンも、バックで流れるニーナ・シモンの曲が切なく、ドラマチック。

 

 そして、二人は出所した後、共に暮らし始める。詐欺的な手口ではあったが、高給の職についてまともに働く主人公。しかし結局、横領に手を染める。このあたりは、頭が良すぎて、皆が馬鹿に見えてしょうがなかったのだろうな、と想像する。相手を騙す手口が次々と思い浮かび、ついつい実行してしまったということだろう。

 

 このあとは早足気味の展開となっていくが、それは驚きのラストに向けての布石みたいなものだった。主人公のフィリップへの愛がひしひしと伝わってくる。犯罪者で脱獄囚の話なのに、微笑ましく観てしまうのは、二人の愛ゆえなのかもしれない。エンディングもいい終わり方だった。

 

監督/脚本 グレン・フィカーラジョン・レクア

 

製作総指揮 リュック・ベッソン

 

出演 ジム・キャリー

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レスリー・マンロドリゴ・サントロ

 

フィリップ、きみを愛してる! - Wikipedia

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