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「新しい人生のはじめかた」 2008

 

新しい人生のはじめかた(字幕版)

 

★★★★☆

 

あらすじ

 娘の結婚式のためにロンドンにやって来た男と、空港で働く淋しい女が出会う。

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感想

 原題は「Last Chance Harvey」なのにこの邦題で、ややこしい邦題「○○の人生の○○方」シリーズの一つとなっている。

 

 離婚した妻との間の娘の結婚式に出席するダスティン・ホフマン演じる男。娘を引き取った元妻は再婚し、新しい家族で上手くやっている。そうなると離婚した夫は娘の結婚式でどんな目に遭うのか、こちらの胸が痛くなってくるほどよく描かれている。式の前日に泊まるホテルは娘たちや親類とは別で、親族が集うパーティーでは、知らない人間ばかりで肩身の狭い思いをする。挙句の果てには、バージン・ロードは育ててくれた義理の父親と歩きたい、と娘に申し訳なさそうな顔をして言われる。かなりつらい。

 

 

 そんな散々な目にあって、さらに追い打ちをかけるように仕事でも窮地に陥ってしまう主人公。半ば自棄になり、たまたま居合わせたエマ・トンプソン演じる中年女性に話しかける。この女性はどこか恋愛に後ろ向きな態度を見せている。どこかあきらめているというか、すぐに身を引いてしまい積極的になれない。事あるごとに電話をかけてくる母親の相手をする毎日に落ち着いてしまっている。

 

 そんな二人が意気投合して、ロンドンの街を歩く。若干、主人公がストーカーじみて怖い気もするが、互いの連絡先も知らない一期一会の出会いと考えれば、少し必死になるのもわからないでもない。

 

 若くない二人の恋愛模様だが、ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソン二人の名優の演技で全然苦にならない。色々と経験をしてしまったせいで、勢いだけではどうにもならない大人の恋がテンポよく描かれている。とはいえ結局、いくら歳を取ろうが、経験を重ねようが、勢いは大事、ということでもある。

 

 エンディングロールで流れるSandrineの「Where We Go」がいい曲で、映画の余韻を心地よいものにするのに一役買っている。

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スタッフ/キャスト

監督/脚本 ジョエル・ホプキンス

 

出演

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キャシー・ベイカー/ジェームズ・ブローリン/アイリーン・アトキンス 

 

新しい人生のはじめかた - Wikipedia

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