★★★☆☆
あらすじ
変わり者の母親の子供として生まれ育った男の風変わりな生涯。
感想
風変わりな母親から生まれたある一人の男の生涯が描かれる。原作を読んだ時はそんなにピンと来なかったのだが、映画版を見てこれは「フォレスト・ガンプ」的なことだったのだなと合点がいった。移り行く時代を感じながら、主人公の人生に起きた様々なエピソードを楽しむ物語だ。
原作を読んでいたのでその内容を確認する感じで見ていたのだが、いくつか省略をしながらもほぼ原作通りとなっており、うまくまとめられている印象だ。ただ勝手に自分の中で補完してしまっている部分はあるかもしれない。いくつかの場面では、これは原作を読んでないと理解できないのでは?と思うところがあり、中でも主人公一家に起きる悲劇的な事故のシーンは分かりにくかったような気がする。
登場するエピソードはどれもめちゃくちゃ面白いというわけではないが、かといってつまらないわけでもないので、なんとなくで見ていられる。本だと能動的に読まないと先に進まないが、映画は受け身で見ているだけで物語が進んでいくので気楽だ。映画向きの内容だと言える。小説よりは楽しめた。
ただ、原作を読んだ時と同じで、やっぱり見終わった時にしっくりこない感覚は残る。リアルタイムでその時代の空気を感じながらでないと、じゅうぶんに堪能できない物語なのかもしれない。もしくは単純に、自分とは感覚が合わないだけの可能性もあるが。
スタッフ/キャスト
監督/製作 ジョージ・ロイ・ヒル
原作
出演 ロビン・ウィリアムズ/グレン・クローズ/ジョン・リスゴー/メアリー・ベス・ハート /ヒューム・クローニン/ジェシカ・タンディ/アマンダ・プラマー/スージー・カーツ