★★☆☆☆
あらすじ
魔王の策略によりユニコーンが倒され、世界は闇に閉ざされようとしていた。
トム・クルーズ主演、リドリー・スコット監督。94分。
感想
音楽といい映像といい、クラシックな雰囲気をまとったファンタジー映画だ。役者たちに施された特殊メイクや衣装、それからセットや小道具もよく出来ている。そして、若いトム・クルーズがキラッキラしていて、映像を眺める分には悪くない。
ただ、世界が闇に閉ざされるかどうかという地球規模の危機のはずなのに、ある森の中で起こったこじんまりとした出来事といった印象で、物語にスケールの壮大さが感じられない。だから自分たちには関係のない話なのかなと思ってしまって、あまり感情移入できなかった。
トム・クルーズ演じる主人公一行は、世界を救うために魔王の元へと向かう。途中、様々な困難が彼らを待ち受けるのだが、それの乗り越え方がどうにもグダグダだ。困って皆でわちゃわちゃしているうちに、いつの間にかぬるりとくぐり抜けてしまっている。本来はここで少しずつ盛り上げていくところなのだろうが、全く起承転結がなくて盛り上がらない。
メリハリのないシークエンスの連続でスッキリしなかった。時間も滅茶苦茶長く感じる。結局、王女の我儘ぶりだけが印象に残ってしまう映画だ。
スタッフ/キャスト
監督
出演
ミア・サラ/ティム・カリー/ダーフィト・ベンネント /ビリー・バーティ/ロバート・ピカード
音楽 ジェリー・ゴールドスミス