★★★☆☆
あらすじ
盗まれたプルトニウムがテロ組織の手に渡ることを阻止するため、武器仲買人と接触する主人公イーサン・ハント。
シリーズ第6作目。
感想
前作でボスを捕えた組織の残党との戦いが描かれる。盗まれたプルトニウムが彼らに渡り、原爆として使用されることを阻止するために主人公らが奮闘するのだが、話が入り組んでややこしい。
そもそも原爆は民間組織では簡単に作れない。だから各方面から人やモノや設備などを色々と調達する必要があり、これを映画に登場させるだけで話が複雑になってしまいがちだ。さらにここに誰かが誰かのフリをするスパイ映画ならではのややこしさが加わるので、どこかスッキリしない分かりにくいストーリーとなってしまっている。リアルさを追求するとこうなってしまうのだろうが、オールドスタイルの単純明快なスパイものが恋しくなってしまった。
ただこの映画の見どころであるアクションはどれも迫力があって見応えがある。気合の入ったカーアクションやバイクアクションなど、とにかく観客を喜ばせる気満々で好感が持てた。特にクライマックスのヘリコプターを使ったアクションはすごかった。すごかったと言うよりもどうかしていると言った方がいいかもしれないが。ヘリコプターでヘリコプターに体当たりするとかまともじゃない。だがそのクレイジーぶりが良い。
トラックの荷台にいた目下の味方を荒い運転で全員振り落とすシーンは笑えたし、万事休すかと思ったら華麗に脱出するアクションのオチのつけ方もどれも見事だった。ただ相変わらずサイモン・ペッグ演じる味方のコメディ・パートがウザいだけで全然面白くなく、主人公の重めの恋愛要素も邪魔に感じてしまった。それにいつものメンバーに監視役として異分子が加わる展開は、怪しすぎてなんとなくストーリーが読めてしまう。
ストーリーなんか気にしないでアクションだけでも楽しめると思うのか、アクションはいいのだけど…と思ってしまうのか、見る人によって評価が分かれそうな映画だ。ちなみに一般的な評価は高いらしい。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 クリストファー・マッカリー
製作
ジェイク・マイヤーズ
制作/出演
出演 ヘンリー・カヴィル/ヴィング・レイムス/サイモン・ペッグ/レベッカ・ファーガソン/ショーン・ハリス/アンジェラ・バセット/ミシェル・モナハン/アレック・ボールドウィン/ ヴァネッサ・カービー/ウェス・ベントリー
ミッション:インポッシブル/フォールアウト - Wikipedia
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