★★★☆☆
あらすじ
失敗した任務が極秘だったため、勝手な行動をしたと判断されて投獄されてしまった特殊部隊のメンバーは、汚名を晴らすために脱獄し、任務を遂行しようとする。
リーアム・ニーソン、ブラッドリー・クーパー、ジェシカ・ビールら出演。80年代の人気ドラマシリーズの映画化作品。原題は「The A-Team」。117分。
感想
最初にチーム結成の経緯がキャラクター紹介とともに簡潔に描かれて、本編が始まる。元となったドラマのことはあまり知らないが、支障はなさそうだ。
数々の任務をこなしてきた型破りなチームは、イラクでドル紙幣の偽造を行うゲリラを襲撃して原版の奪取に成功する。だが指示した将軍が死亡し、原版も奪い返されてしまう。そして、極秘任務だったために勝手な行動だったと咎められ、チームは10年の禁固刑を下されてしまった。
だがチームはCIAの協力を得て脱獄し、汚名を晴らすために改めて偽札の原版を取り返そうとする。おおまかな話は分かるのだが、やや登場人物たちの利害関係が分かりづらいのが難点だ。
原版を奪った男は民間軍事会社の人間だったようで、それを取り戻そうとするCIAにチームは協力するのだが、その担当者が何か企んでいそうで怪しい。彼が純粋に仕事としてやっているのか、あるいは原版を自分のものにしようとしているのか、またチームはそれを承知の上なのか、いろんなことがよく分からずにモヤモヤする。
序盤からテンポよく展開し、断続的にアクションもあって飽きさせない展開だ。だが各シーンにキレがなく、爽快感がない。チームメンバーのキャラもどこかしっくりこないところがあり、調子はずれな感じが常にあった。誰が敵なのかはっきりしないこともあって、なかなか気分は盛り上がらない。
クライマックスも、チームの作戦の意図がうまく飲み込めずにいたところに横やりが入り、結局何がやりたかったのか分からないまま、なし崩し的に解決してしまった。クライマックスもキレがない。コンテナ船が沈没するシーン自体は見ごたえがあったが、うまくストーリーに織り込めていない印象だ。
映画内のテンションほどには観客のテンションは上がらない。もう少しシンプルなストーリーでも良かったのでは?と思ってしまう映画だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ジョー・カーナハン
脚本 スキップ・ウッズ/ブライアン・ブルーム
製作 スティーブン・J・キャネル/ジュールズ・デイリー/アレックス・ヤング/イアイン・スミス/スパイク・セルディン/トニー・スコット
製作総指揮
マーク・シルベストリ/ロス・ファンガー
出演 リーアム・ニーソン/ブラッドリー・クーパー/クイントン・ジャクソン/シャールト・コプリー/ジェシカ・ビール/パトリック・ウィルソン/ブライアン・ブルーム/ジェラルド・マクレイニー/ヘンリー・ツェニー/ダーク・ベネディクト/ドワイト・シュルツ/ジョン・ハム/コーリー・バートン(声)
音楽 アラン・シルヴェストリ
特攻野郎Aチーム THE MOVIE - Wikipedia

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