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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「TOKYO!」 2008

TOKYO!

★★★☆☆

 

内容

 三人の世界的監督による東京が舞台の短編映画集。オムニバス映画。

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感想

 一本目はミシェル・ゴンドリー監督作品。主演の藤谷文子といえば「ガメラ」シリーズでの能面のような演技が記憶に残っているのだが、案外と彼女はいい女だとこの映画で気付かされて印象が変わった。彼女からしたら10何年も前の子供の頃のイメージで今だに語られたくない、という感じだと思うが。

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 自分が何をやりたいのか分からず、存在意義のない人間なのではないかと悩み始めた女性をファンタジックに描く作品だ。誰にだってふさわしい場所が必ずあるという結末は心強いのだが、彼女の居場所はそこなのか…という何とも言えない気持ちにもなった。

 

 二本目はレオン・カラックス作品。正直、この作品はよく分からなかった。使用している音楽からしてゴジラを意識しているのは明らかで、破壊の代わりに嫌悪感で人々を逃げまどわせる迷惑なキャラクターの物語だ。核実験でゴジラが生まれたように、彼は地下に流れ込んだ汚物や隠された過去の負の遺産から生まれた悲しき生きものということなのだろう。このキャラクターはなんだか既視感があるなと思っていたら、監督の次の作品「ホーリー・モーターズ」にも登場していたからだった。監督自身はこのキャラを気に入っているようだ。

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 三本目はポン・ジュノ作品。監督が日本で映画を撮るとしたらこんな配役をするのかという意味でも興味深かった。どことなくコミカルな雰囲気のある役者ばかりでなんだかわかるような気がする。

 

 

 引きこもりの男と若い女の話だ。これ以上、話を膨らますのは難しそうな内容なので、短編にふさわしい物語と言えるかもしれない。ほぼ香川照之のみで展開される物語だが、さすがの演技を見せており、相手役のまだ若い蒼井優も短い時間で存在感を示している。三作品の中ではこれが一番良かった。

 

スタッフ/キャスト

「インテリア・デザイン」 

監督/脚本 ミシェル・ゴンドリー

 

出演 藤谷文子

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bookcites.hatenadiary.com伊藤歩/大森南朋/でんでん/光石研/峯村リエ/森下能幸/石丸謙二郎

 

「メルド」

監督/脚本 レオス・カラックス

 

出演 ドゥニ・ラヴァン/ジャン=フランソワ・バルメール/石橋蓮司/北見敏之/嶋田久作/ジュリー・ドレフュス/児玉謙次

 

撮影 キャロリーヌ・シャンプティエ

 

「シェイキング東京」

監督/脚本 ポン・ジュノ

 

出演

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竹中直人/荒川良々/山本浩司/松重豊

 

TOKYO!

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